TESLACIGS(テスラシグズ)のVAPE用テクニカルMOD、PUNK 220w(パンク)のレビューです。
MODとは、VAPEのバッテリーユニットの事で、アトマイザーに電力を供給する為の物です。
要は本体のような物で、VAPEの心臓部ともいえる部分です。
電池の出力をそのままアトマイザーに伝えるメカニカルMODと、基盤が入っていて、出力調整が行えたり安全装置がついていたりするテクニカルMODとあり、こちらのPUNK 220wは後者のテクニカルMODとなります。
VAPEには一体型やスターターキットなど、最初から一式揃った状態の物もありますが、好きなMODや好きなアトマイザーを選んで組み合わせたりするのも、VAPEの楽しみの一つでもありますね。
TESLACIGSは、個性的なデザインのテクニカルMODを数多く販売しており、「人とは少し違う物を使いたい!」というユーザーに人気のあるメーカーなのですが、このPUNK 220wもかなり個性的なデザインですね。
PUNKという名が示している通り、スチームパンクをモチーフとしたデザインになっています。
以前にこのメーカーが出したNANO 120wというスチームパンクデザインのMODがあり、そちらも相当カッコよかったのですが、それの進化系と言っていいかもしれません。
このデザイン、刺さる人には思いっきり刺さると思うんです。
私には思いっきり刺さりましたね、見ているだけでテンションが上がります。
その個性的なルックスに目がいきがちですが、220wとハイパワーですし、機能的にも盛りだくさんで、性能に関しても申し分ない1台でした。
それでは順番に見ていきましょう。
目次
TESLACIGS PUNK 220wのパッケージ
シンプルなデザインの紙箱。
本体のイラストが箔押しされていて高級感があります。
蓋を開けると早速ご対面。
保護シールを張られた本体がいきなりお目見えします。
TESLACIGS PUNK 220wの付属品
- PUNK 220w本体
- USBケーブル
- マニュアル
- バッテリー使用に関する警告カード※
- 品質合格証
標準ではないバッテリーを使用することに起因するいかなる損害についても責任を負いません。皮膜の損傷したバッテリーを使用しないでください。
と書いてあります。
マニュアルは、英語、フランス語、中国語など、なんと8カ国語で記載。
ですが、残念ながら日本語はありませんでした。
TESLACIGS PUNK 220wの外観
こちら側の面には、Teslacigsのロゴと、歯車のモチーフが並べてあります。
こちらの面は配管や歯車などのモチーフが内部に立体的に配置してあり、その隙間にICチップが並べてあります。
これ、実際に使用している基盤をこの形にしてあるのかな?
両面とも、表面は透明のパーツになっていて、内部のモチーフが見えるようになっています。
凝ってますねぇ、これ。
正直滅茶苦茶カッコイイ。見ていてワクワクしてきます。
ちなみに電池を入れると、電池も透けて見えます。
電池の色にも拘ってみたくなりますね。
ボディはZinc Alloy(亜鉛合金)製でズッシリとした重量感があります。
表面はヘアライン加工されていて、高級感がありますね。
かなり幅のあるMODなのですが、四方の角に少し角度がつけてあり、意外と握りやすいです。
ボタンもすべて金属製で、こちらも質感がかなりいいです。
上面には510スレッド。
コンタクトピンは固定式です。
こんなところにも歯車のモチーフが施されていますね。
上面はフラットな作りになっているので、乗せるアトマイザーのサイズに制限はないです。
幅もかなりあるので、25mmなどの大きな物を乗せてもはみ出しません。
底面にはベントホールの開いた電池蓋があります。
文字などはすべて彫り込み。
こんな所まで非常に丁寧に作られています。
電池の蓋は、スライド式+マグネットで固定されています。
MODを乗せてみる
Cthulhu Hastur MTL RTAを乗せてみました。
クトゥルフ神話とスチームパンクの出会い。
24mmアトマイザーを乗せても、まだ結構余裕がありますね。
CoilART Mage V2 RTA デザイン的にもなかなかマッチしますね。
RDAも乗せてみました。
Hellvape Dead Rabbit RDAです。これも24mm。
ちょっとかわいらしい感じになりますね。
これだけ大柄なMODだと、Geekvape Zeus RTAのような25mmアトマイザーも違和感なく乗せられます。
TESLACIGS PUNK 220wの特徴
TESLACIGS PUNK 220wのスペック
サイズ | 86mm × 56mm × 30mm |
---|---|
重量 | 280g |
バッテリー | 18650バッテリー×2本(別売) |
出力モード | VWモード 温度管理モード(SS316/Ni200/Ti/TCR) |
出力ワット数 | 7w~220w |
温度管理モード範囲 | 200℉〜600℉ / 100℃〜300℃ |
最大出力電圧 | 50A |
最大出力電流 | 7.5V |
充電 | MicroUSB(5V/1.5A) |
カーブモード | Norm/Soft/Hardの3パターン+User |
メモリーモード | 設定を3つまで保存可 |
サイズ感と重量
デザインの影響でかなり大きそうに見えるのですが、こうしてみると意外とそれほどでもないかも?
ただ、厚みは結構ある方だと思います。
重量を測ってみました。
電池なしの状態で、カタログスペックの280gとほぼ一致。
そこに、18650電池を2本入れると、なんと368g!お、重いな……。
同じ電池2本のMODで、ゴツい、重いと言われ続けているGeekvapeのAegis Legendが電池込みで290gだったのですが、それを余裕で越えてきました。
金属製だし、質感にこだわった結果だろうから仕方ないといえば仕方ないですね。
電池は18650バッテリーを2本使用
18650バッテリーを2本使用します。
入れる向きが+-互い違いなので注意です。
電池を2本使用するMODを使用する場合、必ず2本の電池は同じ種類、同じ消耗度の物を使用してください。
状態の異なるものを使用すると、片方に負荷が集中してしまって電池の寿命を縮めたり、最悪の場合故障や事故を引き起こす可能性があります。
本体側面のMicroUSBポートで充電が可能です。
本体内部のLEDライト
吸っている間、本体内部のLEDライトがピカピカ光ります。
光るパターンは5種類から選択でき、もちろんOFFにすることも可能です。
TESLACIGS PUNK 220wの操作方法
液晶画面やボタン類はすべてこの面に配置されており、操作はすべてここで行います。
電源ON
ファイアボタン5クリックで電源が入ります。
ロック/ロック解除
起動中のファイアボタン5クリックは、電源OFFでなくロックになります。
もう一度ファイアボタン5クリックでロック解除。
VWモード
+/-ボタンでワット数を変更できます。
7w~220w(0.5w単位)
コイルやアトマイザーを変えた直後は、吸おうとするとこの表示になるので、変更した場合は+、前と同じ場合はーのボタンを押します。
温度管理モード
+/-ボタンで温度を変更します。
200℉~600℉/100℃~300℃ (0.5℉/0.5℃単位)下限まで下がった状態でさらに下げると、華氏/摂氏の切り替えになります。
各種設定
起動中にファイアボタン3クリックで設定メニューへ移行しますが、所謂メニュー画面というような物はなく、表示されている画面の中で設定可能な値を直接選択して変更していく形です。
+ボタン/-ボタンで白い枠を移動させて、ファイアボタンで決定します。
抵抗値調整
コイルの抵抗値は自動で読み取りますが、自分で調整することも出来ます。
抵抗値ロック
抵抗値調整を出来ないようにロックします。
Taste Mode(カーブモード)切替
プリセットは、NORM/SOFT/HARDの3パターン。
USERでは、1秒ごとの抵抗値を自分で設定出来ます。
立ち上がりは強めにして、移行は徐々に弱く……などといった設定が可能。
設定後[TEST]で実際に試せます。
コイル種別切替(VW/各種温度管理)
KANT(カンタル)を選択するとVWモード、それ以外を選択すると温度管理モードになります。
TCRを選択した場合、TCR値の設定も行います。
温度管理ワット数変更(温度管理モード時)
温度管理モード時のワット数を変更します。
バージョン情報表示
工場出荷時のファームウェアバージョン、現在のファームウェアバージョンなどを表示します。
メモリーモード
モードや抵抗値などの設定を、M1~M3までの3カ所に保存しておけます。
M1~M3のいずれかを選択して、SAVEで、現在の設定を保存します。
USEで、保存された設定を読み込みます。
本体内部LEDの切替
LED切替ボタンを押すと、本体内部のLEDの光り方を変更出来ます。
このボタン、なんだろう?と思っていたのですが、これだけの為の専用ボタンなんですね……。
5パターン+LED OFFです。
まとめ
とにかくまずルックスに惹かれるMODですね。
スチームパンク風のデザインが好きな人にとっては堪らないデザインです。
各所がかなりこだわって作られていて、作りも綺麗だし、質感も相当いいです。
性能に関しても、220wとかなりのハイパワーで大抵のコイルに対応できますし、温度管理モード、TCRモード、カーブモードなど、機能もしっかり詰まっています。
ハイパワーな分立ち上がりも速くて快適です。
デメリットとしては、サイズの大きさ(厚さ)と重量ですかね。
特に重量に関しては他の同等サイズのMODと比べてもかなり重く、気軽にポケットに入れてお出掛け、といった用途には少し使いづらいかもしれません。
ただ、このMODに興味を示す人ってこのルックスに惚れ込んだ人が殆どだと思うので、「デカい?重い?それがどうした?」って感じかもしれませんね。
実際私もそんな感じです。
このルックスを持ち歩けるなら、ポケットに入れてズボンがずり落ちそうになるのも我慢できる!
VAPEのデバイスって、性能などももちろん大事ですが、「見た目が気にいるかどうか」というのもかなり重要なファクター思うんです。
やはり気に入ったデザインの物は、使っているだけで嬉しくなりますしね。
VAPEはファッション的な要素も強いですし、数多のデバイスの中からお気に入りの1台を見つけて手に入れた時の喜びも大きく、気分が高揚する分、吸った煙も美味しく感じられる、と私は考えています。
このPUNKは少々お値段は張りますが、その分質感や作りの丁寧さなども申し分なく、この見た目に惹かれた人にとってはかなり所有欲を満たされるMODだと思います。