Castle BF RDAは老舗HotcigによるRDAです。
VAPEのアトマイザーにはいくつか種類がありますが、今回扱うRDAというのは最もプリミティブなもの。
クリアロマイザーのようなタンク構造を持たず、何度か吸うたびに手動でリキッドをコイルに垂らしてミストを楽しむアトマイザーです。
単純に機能面だけで考えると不便なように見えますが、いろいろな種類のリキッドを少しずつ楽しみたい時やビルドやワイヤーを試したい時など、シンプルな構造のRDAはVAPEの楽しさを存分に引き出してくれるアイテムです。
このページでは、Castle BF RDAのスペックなどをはじめ、使い方を紹介します。
目次
Castle BF RDA のパッケージ
特段、華美でもなく粗末でもなく。ごく一般的なパッケージですね。
Hotcigは老舗メーカーで実績がありますが、あまり派手な広告戦略を売ってこない渋いメーカーっていう印象があります。
パッケージもそんな感じですね。
裏側には内容物の一覧とコピー防止用のシリアルコードが付いています。
「Scratch and check」の部分をコインなどで削るとシリアルが見えるようになります。
QRコードでジャンプできるURLでシリアルを入力することでこの商品がクローンではないよ、というチェックができるわけです。
Castle BF RDA のアイテム内容
簡易ながらもきちんとしたパッケージングです。
安いメーカーだとパッケージも糊付けが剥がれてたり細かい所でチャチかったりしますが、こういう部分もちゃんとしてますね。
<付属アイテム一覧>
- Castle BF RDA本体
- ベルキャップ(フロステッド)
- 付属品袋
- ユーザーマニュアル(英語)
ユーザーマニュアル、裏面を見るとこれだけ書かれてます。
え?これだけ?と思いますが実際のところ必要な内容はこれだけ。
RDAらしいシンプルな3ピース構造です。
付属品袋の中身です。マイナスドライバー、Oリングの予備、ポジティブピン、イモネジの予備、プリメイドコイルです。
ポジティブピンです。デフォルトで装着されているものがBF(ボトムフィーダー)用のものなので、BF以外で運用する場合はこちらのポジティブピンに換装します。
乾燥方法は後述します。
プリメイドコイルです。
ちょっとわかりにくいですが、2本のワイヤーを1本のワイヤーで巻いてある構造、「ヒューズド・クラプトン」という種類のワイヤーです。
端っこを少し剥いてみました。芯に2本のワイヤーが入っているのが見えると思います。
ベルキャップです。フロストホワイトで、ほんのり内側が透けてみるような材質です。
構造的にはSSのキャップと変わりなく、天井部もしっかりドーム状になっています。
Castle BF RDA のレビュー
さて、RDA本体を見ていきましょう。
エアホールはサイドに設けられています。
2*4ミリほどのものが2箇所あります。
底面には製品ロゴをメーカーであるHotcigのロゴ。
それと公式サイトのURLが刻印されています。
前述しましたが、デフォルトの状態だとBFピンが装着されています。
バラすとこんな感じです。説明書通りのシンプルな3ピース構造。
デッキとキャップのエアホールの重なり具合でエアの量を調整するタイプ。
RDAの基本構造から一歩もブレることなく余計なギミックを排したシンプルな構造からは機能美を感じます。
ドリップチップ
ドリップチップ。510です。
根本から口側にむかって緩やかに拡がっています。
トップキャップ
トップキャップは美しい曲線。1ピースのソリッド感がありながら上下2本ずつのラインを配することで、無骨ではなく煩くもない絶妙なデザインになっています。
チャンバー
裏を返すとチャンバー部分はこうなっています。
トップ部分に十分な厚みをもたせる事でコイルの熱をある程度吸収し、口に当たる部分が急激に熱くなるのを防いでいます。
また天井部分は緩やかなドーム状になっています。
デッキ
さて、デッキを見ていきましょう。
エアホールは対角線上に2つ設けられています。
ワイヤーホールは2箇所(ネジの部分)なので、構造的にはシングルコイルでのビルドを前提としています。
ジュースウェル(リキッドを溜める部分)の高さは4ミリほど。
多い方ではないですが少なくもないです。
名前のとおりBF運用を前提としていると考えると十分なジュースウェルだと思います。
エアホール
もう少しエアホールを見ていきましょう。
デッキ側のエアホールは外側から内側にいくにつれて斜め下に掘られています。
わざとらしいですが、分かりやすく表現するとこういう状態なんです。
斜め下に向かって入ってきたエアでコイルの下からミストをすくい上げて口へ運ぶ、という設計ですね。
ワイヤーホール、下の部分がややバンクになっていて、ネジを締めた時にワイヤーの端の部分が外側に逃げるのを防ぐ構造になっています。
BFピンのときの突出具合はこのぐらいです。
ハイブリッド接続のメカニカルで使う場合はやや心許ないと思いますが、BF運用前提と考えると十分な突出だと思います。
BFピンからレギュラーピンへの換装はマイナスドライバーで行います。
加工精度も良く、適度なトルクでピンを外すことができました。
レギュラーピンへ換装するとこういう状態になります。
このときの突出具合はこのぐらい。あまり変わらないですね。
スペック
価格 | 3280円 |
---|---|
サイズ(mm) | 高さ 21.7ミリ×外径22(23)ミリ |
Castle BF RDA のビルド
付属のプリメイドコイルは実測で0.2Ωと低抵抗すぎたので24ゲージカンタル、シングルワイヤーのマイクロコイルでビルドしてみました。
コイルの高さはこれぐらいです。コイルの下半分にエアホールがかかるようなイメージ。
ウィッキングしました。
なるべくウィックがエアホールに触れないようにするのがお作法ですが、このRDAの場合はエアホールが斜め下に向かって切られているので、ここから安易に伝い漏れする、という心配はありません。
こういう部分があまりシビアではないので、ビルドはかなり楽なほうだと思います。
MODとの組み合わせ
iStick Picoと合わせてみました。
22ミリなので実によくマッチしています。
しかしよく見てみるとキャップ底部がバッテリーカバーに干渉しています。
裾の部分は23ミリほどになるので、22ミリでギリギリピッタリなMODだとこういう状態になります。
全く使えないことは無いですが、キャップのつけ外しにややストレスがあることを考えるとあまりマッチしているとは言えないでしょう。
Mini Minikin MODと合わせてみました。
どちらも洒脱を効かせつつもシックなデザインなので、マッチしていると思います。
Castle BF RDA のまとめ
実によく味が出ます。リキッド本来の美味しさを素直に表現するRDAだなという印象を受けました。
ビルドも簡単ですし、エアフロー構造的にもハズレビルドが出にくく素直で使いやすいRDA。
そういう点ではRDA初挑戦という方にもおすすめできるものだと思います。
見た目もおしゃれですし、通常のステンレスのキャップに加えフロストホワイトのベルキャップが付属。
価格的にも手を出しやすく非常にコスパのいいRDAです。